手取り17万円で都内一人暮らししていた頃の話。抱いた不安とその対処法

家計

私は新卒の22歳の時から、都内(23区内)で一人暮らしを始めました。
(23区内といっても地域によって家賃は全然違いますので、その点はご了承ください…)

業種は都内高齢者施設の管理栄養士です。
学校の先輩も多数在籍する法人の系列施設で、職場見学の雰囲気も良かったので、
待遇面をあまり深く考えずに就職を決めてしまいました。

当時の給与は手取り17万円、さらに初年度はボーナスなし。家賃手当もなし。
多くの先輩は、実家から職場に通っている人がほとんど。

自分と同じ境遇の人が身近にいなかったので、いざ現実に直面して焦り始めました。
そんな世間知らずだった私の一例が、少しでも誰かの役に立てばと思い記事を書いています。

一人暮らしを始めた当初感じていた、3つの不安

不安①:月々、いくらで暮らしていけるのか

東京の一人暮らしで、月々何にいくらかかるのか、当初は何もわかりませんでした。

不安②:将来に向けて、貯金はできるのか

人生いつ何があるかわからないからこそ、貯金はしておきたい。
月々17万円のうち、いくらを貯金にまわせるのか、投資をした方がいいのか、
漠然とした不安を常に感じていました。

不安③:仕事の方向性や結婚など、この先の人生に関すること

必死に仕事をして、暮らして、疲れて寝る日々。
この先の人生、どうなっていくのだろうと考えていました。

3つの不安への対処法

不安①:生活費への不安の対処

毎月の生活に最低限かかる「固定費」と、柔軟につかう「変動費」をクリアにした

お金の支出割合をクリアにすることで、漠然とした不安は軽減しました。
使いすぎている部分などを見直すきっかけにもなりました。

  • 毎月の固定費(合計:約10万円)

最低限、生活の維持に必要な毎月かかる「固定費」。
私の場合は予算10万円程度に設定し、やりくりしていました。
内訳は以下の通りです。

項目費用補足
家賃54,000円 1R(ユニットバス・6畳・駅徒歩10分)
電気・ガス・水道 7,000円 季節による。湯舟はあまりためず、基本シャワー。
通信費・端末費4500円楽天モバイル、iPhone SE第3世代(型落ち端末)、Wi-Fiなし
食費25000円自炊中心&外食少なめ
※仕事の日の昼は給与天引きの強制社食(8000円/月)
サブスク600円アマプラ
日用品・雑費 5,000円洗剤・シャンプー・消耗品
ジム3278円ちょこザップ
合計99378円
  • 毎月の変動費(合計:約7万円)

月の状況に応じて調整可能な変動費。
ここにゆとりをもたせ、ライブや旅行なども適度に楽しんでいました。

項目費用補足
交際費・娯楽費15000円飲みや趣味
服・美容5000円月により変動
積み立て投資15000円NISA
貯金・予備35000円交際費等に充てる月もある
合計70000円

最大固定費の家賃を抑えるため、優先順位を考えた物件選びをした

固定費の大部分は家賃。ここを抑えることで、金銭面での不安が軽減されます。
都内の家賃は高いですが、「駅徒歩10分以上」「築年数が古め」「ユニットバス」を選ぶと安くなります。私の家の概要は以下の通りです。

家賃5万5000円

・駅徒歩10分

・ユニットバス

・築35年のマンション(オートロック付)

・広さは6畳、収納はごくわずか

新築や駅近、バストイレ別だと7、8万円超えが多い印象でした。

安全面からオートロック付きのマンションに住むことを優先し、
広さやバストイレ別は諦めました。

同じ価格帯でも、古いアパートであれば広さやバストイレ別は叶えられると思います。
また、ユニットバスの使い方については別記事で紹介しているので、
よかったらご覧ください。

ワンルーム6畳で収納ほぼなしというのは、正直、暮らしづらいです。
多くのものは持てなくなるので、自分が本当に必要なものは何か、
自分自身と向き合うきっかけになりました。

そういった点では、狭い部屋に住むことも悪いことばかりではありません。

楽天経済圏を活用し、ポイントの恩恵を得た

・メインのクレジットカードは楽天カード

・金額の大きい家電などの買い物は楽天市場で購入

・電気・ガス・水道は楽天カードで支払い

・楽天モバイル使用

このようにお金をなるべく楽天でまとめて支払い、ポイントを多く得ることが
積もり積もって大きな節約になりました。
たまったポイントは買い物や通信費の支払いに充てていました。

また、Wi-Fiなしで生活しているので、データ使い放題のプランが安い楽天モバイルを利用しています。
楽天モバイルについては、こちらの記事でもご紹介しています↓

楽天に限らず、いろいろなポイントサービスがあると思うので、
自分に合った方法を模索していくことが大切だと感じています。

不安②:貯蓄など将来への備えの不安の対処

積み立て投資 1万5000円/月 を設定。その他は月に応じて柔軟に。

手取りが少ないと貯金は難しいですが、積立NISAを毎月固定で設定していました。
1万5000円は何がなんでも投資にまわすというルールを課しました。

手取りが少ないからこそ、時間と複利の武器を使わないともったいない。
投資関連の本を数冊読み、銘柄を選定。
よくわからずに始めた部分もありますが、少しずつ増えていっています。
投資に絶対はないですが、とりあえず少額から初めてみるのはおすすめです。

また、残りはできる限り貯金にまわし、急な出費等に備えていました。

不安③:仕事、結婚するかしないか、人生の方向性の不安の対処

仕事は謙虚に真剣に取り組みつつ、年収・待遇アップの機会をさぐる

職場は尊敬できる上司や同僚に恵まれました。
体制や待遇面は納得できない部分が多々ありました(残業代がきちんと支払われないなど…)

「新卒で経験もない私は、職場を選べる立場にない。最低でも3年は頑張ろう。」
そう思って、目の前の仕事に必死に向き合う日々でした。

しかし、1年くらいで、訳もなく涙がでる、不注意で頻繁に怪我をする等、
これまでにない心身の不調を感じるようになりました。

このままではおかしくなると思い、転職活動を始めました。
前職が短期間のため不信感をもたれるのではと思いましたが、
エージェントの方が事情を鑑み力になってくれたおかげで、転職が実現しました。

「新卒は最低3年勤めろ」という意見は一理あります。
しかし、体を壊してまで無理をする必要はない。第三者の客観的な意見を仰ぐのも大切だと思いました。

転職活動は体力を使いますが、自分の仕事との向き合い方や、市場価値を認識し見直すきっかけになるので、とても意味のあることだと思いました。

周囲の人を大切にする。いろいろな場所に出かけて新しい人と会う

私は一人の時間が好きです。
しかし、当たり前ですがひとりでは生きていけません。
良い人間関係があってこそ、豊かに生きていけると感じる日々です。
お金や時間にあまり余裕がないなかでも、本当に大切に思っている友人や家族との関係は大切にしていきたいと心がけています。
また、趣味のライブイベントや、ソロスキー、一人旅など、これまで挑戦したことがないこともしました。
「結婚も、誰かと暮らすことも向いていない」となかば決めつけていましたが、
日常の一歩外へ行動するなかで、今の夫と出会いました。

貯金も大切ですが、今ある時間や経験はお金に代えがたいものでもあります。
バランスを考えて行動していきたいです。

まとめ |都内手取り17万円でも暮らしていける!でも理想の人生って何だろう

ここまで、手取り17万円の暮らしぶりを紹介しました。

工夫すれば可能です!などと言っていますが、
暮らしの中で何を大切にしたいか、何をおろそかにするとストレスか、
人によってそれぞれだと思います。

私は都内での手取り17万円での一人暮らし生活によって、
いろいろなことを考え、学ぶことができました。

同じ時代を生きているみなさんが、どうか無理しすぎませんように、
少しでも何かのヒントになれば幸いです。

20代/管理栄養士
手取り17万万円(ボーナスなし)から社会人生活がスタート。
都内ひとり暮らし経験あり。
現実を見つめながら、理想の暮らしを向き合う日々。

○好きなもの/こと
北欧食器、フィンランド、かため濃厚プリン、キャロットケーキ、
あんこ、なかしましほさんのおやつ、手間のかからない料理、中華そば、筋トレ、坂本裕二さんのドラマ、サカナクション

○興味のあること
他の人の好きな食器や食べ物、WEB制作

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