食品の棚を整理していたら、袋入りのピーナッツが出てきた。

祖母にもらったピーナッツ。殻はすでにむかれていて、薄皮つきの状態。
気づけば賞味期限が近づいていて、しかもなかなかの量がある。
「よし、ピーナッツバターを作ってみよう」
作ったこともないのに、そんな気分になった。
フライパンで軽く炒ってから、薄皮をむく。
これが想像以上に大変で、たった100gでも根気が必要だった。
皮をむいたピーナッツに、こめ油、砂糖、塩を加えて、フードプロセッサーへ。
でも、水分が少ないのでなかなか刃が回らない。
こめ油を少しずつ足しながら、ゴムベラでピーナッツを中央に集めて、また回す。
回しては止めて、また回して…を何度も繰り返す。

7分ほどかけて、ようやくなめらかな状態に。
味見してみると、まだ粒が残っていてザラザラ感があるけれど、ここで完成とした。
量が少ないと均一に回しづらいみたい。
消毒した瓶に詰めて、ひとまず保存。

味は…「ピーナッツバター」というより「ピーナッツペースト」。
でも、ピーナッツの濃い風味とざらざらした食感が、なんだか印象的。
砂糖や油をもっと足せば、市販のなめらかで甘いバターに近づきそうだけど、
これはこれでいい。おやつっぽさが控えめで、料理にも使えそう。
さっそくヤムウンセンに加えてみたら、
ぐっとエスニック感が増して、とてもよかった。
料理って、思い通りにいかないことも多いけれど、
そんな偶然も案外おもしろい。次はもっとなめらかに作りたい。